2007/07/29

新潟セミナー参加

残念ながら今回は、写真は一葉もありません。単純に撮っている暇が無かったと言うか、撮ろうと思いつかなかったので・・・

新潟県にて桧垣先生のセミナーが開催されました。
内容は平安及び鉄騎の分解及び術、ということでしたが、当塾では連絡が遅れて、
富山から自分のみ、空鷹塾からはFUTOさん、現在新潟県在住の当塾師範代Mさんの三人が、参加させていただきました。

先般の震災直撃地付近ということで、道路事情が心配でしたが、途中高速道路が速度規制及び対面通行となっており、まだかなりの損害が見て取れました。一日も早い復旧が望まれますが、度重なる震災で現地の人は本当に大変だと思います。

当日は参院選投票日でもあり、体育館は山中のここしか借りられなかったとのことで、現地の方もご苦労されたようでした。ひなびた旧街道宿のようなたたずまいで、渓谷〜河川沿いに町並みがあり、近郷には温泉宿や、上杉謙信ゆかりの城跡、寺などの史跡が点在しているようです。いつか時間に余裕があれば、ゆっくりそういった史跡を見て廻りたいものです。

さて、現地体育館に到着してみると、13時の受付開始時間に少し間がありましたが、近所にコンビニが無く、ぱっと見に食堂の類も見当たらなかったので、昼食は諦めて会場入りしました。

既に桧垣先生は道衣に着替えておられ、すぐにご挨拶させていただきましたが、お会いするのは3年ぶりぐらいで、非常に懐かしく、また旧来に少しも変わらず気さくにお話いただきました。

稽古開始は13時半でしたが、その待ち時間にスケジュール表を見せていただき、10分単位で緻密に組まれた予定を拝見してさすがと思いました。最初に富山に来ていただいた時は、初心者が多かったこともあり、確か半日かけて平安三段あたりで終わったように記憶しています。そのような思い出を語りながら、カキエの最新バージョンを習いましたが、当塾で稽古していた運足を主にしたものや、小手鍛えを重視したものに較べて、手の緻密な捌きの訓練には格段に優れており、早速取り入れたいと思いました。尤も最近著しく集合稽古を開催できる頻度が減少していますが・・・

稽古開始となり、何も考えずに座りましたが、となりがFUTOさん、後ろがMさんで、組稽古では適当に周りの人・・・ということで、自分はFUTOさんと組むことになりました。あまり変わり映えも無い相手で申し訳なかったかもしれませんが。
まず分解に先立って、術の稽古を二種類。いずれも正しい姿勢・呼吸・意識のシンクロによって人間の自然体が持つ力を引き出すものです。
桧垣先生が指導される姿を久しぶりに拝見しましたが、遠目にも指導される人の姿勢の狂いと矯正されるべき方向がはっきりCm単位で見えました。これは感覚の言語化とともに脱帽するしかない指導技術であり、桧垣先生がその場にいるだけで上達が段違いになる所以でもあります。

また、投げ技を多用するので、沖縄式の後ろ及び横受身の稽古を少々。特に横受身はいわば全身で行うスイッチステップであり、本土柔術のあるものと全く一緒です。立っていわゆる固着しない姿勢を保つのを、寝た状態で同じことを行うわけであり、基礎運動としても極めて優れたものであると思いました。

分解稽古に入ると、平安〜鉄騎の基本分解ですが、畳敷きの場所で思い切り稽古できるのは久々であり、特に投げ技は大変気分良く稽古ができました。
また、我々二人と初心者の方三人で組むことになり、まず自分らが三本〜六本交互に稽古するのを見てもらい、その後組んで指導しながら、という進行になりました。
初心者の方は柔道と、総合系の練習にも数回参加したことがあるということでしたが、組技・投げ技の多さと、型の構造の完成度の高さに再三感銘しており、自分が初めて桧垣先生に習った折のことが想起されて、懐かしく、同時に新鮮でもありました。

分解については、平安初段の揚げ受け三連の分解を新規に教えていただきました。この最初の捌きと、最後に極める部分は応用として自分なりに稽古していたものですが、やはりそこに至る造り・崩しの中間部の構成を見事な階段で構成しておられ、誰でも学べる基本として完成させておられました。
また、平安三段の最後の外し技で、本来はWツイストで落とすものですが、稽古においては危険なので、常のようにシングルツイストで落としていました。桧垣先生の『Wツイストで投げてください。』の声で、『え”@@;・・・』と思いながら、まず自分が受をとって投げられましたが、やはり思わず『ひぇぇぇぇ〜』と悲鳴が出るほどの加速度であり、思わず半身を捻って逃げました。ついでFUTOさんに受をとってもらって投げましたが、自分と違って正直に食らっていただいたところ、受身が間に合わず、しばらく呼吸が止まるほどの衝撃だったそうです。
よくよく考えてみると、他には初めてこの投げを体験する方が多かったので、桧垣先生の『Wツイストで〜』は、たぶん我々以外の参加者の方に向けられたものだった・・・まぁ過ぎたことなので・・・しかしこの入身投げの破壊力を再認識できたのは収穫でした。
そして平安五段の、これも入見投げの一種になりますが、自分が受の時、相手が上級者のFUTOさんなので、すんなり無抵抗には投げられず、やや姿勢で抵抗しますが、内肘がかかった時に『げ”@@;・・・』という戦慄が走り、反射的に顎を引いたものの、首に激痛が走りました。
これは、ただその場で投げるというより崩し倒す時は、内肘で顎を栓抜きのように挙げさせ、同時に腰を掌底でWツイストを入れながら押し崩すものですが、内肘の使い方一つで頚椎を折る本当の殺法になります。
考えてみると確かにどこかの時点で、この殺法を『正しいやり方』として認識した記憶はあり、かといって自分は顎を挙げさせる方法で稽古していましたから、いつどうして誤伝?が始まったかすぐに思い出せませんでした。

まぁしかし、特に大過も無く、皆さん大変楽しそうに稽古に取り組まれ、無事鉄騎初段の分解まで、ほぼ桧垣先生の予定通りに終了しました。天候が曇りで気温や湿度が低めだったことも良かったようです。ちょうど良い具合に疲労しましたが、これがいつぞやの富山のように、高温多湿だと、終了時には全員意識朦朧となり、まともに車など運転できない状態になったことでしょう。

稽古終了後、桧垣先生を最寄のJR駅までお送りする道すがら、FUTOさんが先ほどの投げについて桧垣先生に質問し、謎は解けました。確かに『知っていることは必要だが、実際使ってはならない用法』としてかつて習っていましたが、実際にその方法では稽古しないので、いつしか忘れてしまっていたもののようです。このあたりはちゃんと押さえておかないと、誤って稽古で殺法を使用することもありえますから、極めて重要なことです。
この技は、受が抵抗せずに投げられていればさほどでもありませんが、抵抗すると本当に危険です。

そして駅近くのMr,ドーナツで、三人で歓談させていただきましたが、有意義で楽しく、かつ非常に懐かしいお話ができました。

本当に・・・良い一日でした。

 

 

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