| 投稿の十 こんにちは。
初めまして。
いつもHP楽しく読ませていただいています。
今日は先生のお話を読んでいてふと思い出したことがあったので
こうしてメールを送ります。
さて、私の父がO道場出身なのですが、以前すさまじい光景を見たというのです。
それは・・・
O先生とA先生の喧嘩!
今はもうご逝去なさった二人ですが、
今でも空手界でこのお二人の名前は燦然と
輝いております。
まず、どういう状態で喧嘩をなさったかというと・・・。
A先生は無類の喧嘩好き、
そして結局は某地方に送られる事になったのはご存知の方も多いでしょう。
その前に、A先生が新宿を端から端まで「お暇でしたら、喧嘩かってくれませんか?」
と歩いて回り、
何度も警察沙汰になった事で、
その当時A先生が所属していた伸び盛りの空手団体Kの
館長でいらっしゃったO先生は
苦虫をつぶしたかのような顔をしていらっしゃったようです。
そこで、ある時私の父がいる前で、
全く反省の色がないA先生に対して業を煮やしたO先生がこう言ったそうです、
O先生:「A!君は本当に喧嘩が好きなんタネ! やめろっといってもやめないんタネ!
そんなに喧嘩がしたいんだったらワタチが相手をしてやるよ!」
A先生:「えっ?どういう事ですか?」
O先生:「私とキミィが喧嘩をするんタヨ。」
そして、さっとA先生の前に不動立ちになるO先生。
O先生:「さぁ、もう喧嘩は始まってるよ、さっさとかかってきなさい。
遠慮ぅはいらないからね。」
さすがのケンカ十段もO先生のこの言葉と態度には驚いたらしく、
おどおどしていらっしゃったそうです。
しかし、そこはさすがのA先生、素早く身構え・・・
「いいんですか?」と聞いたそうです。
O先生:「何がいいんですかカネ、さっさとかかってきなさい、
その代わりコレはケンカたからね、なんでもありだよ?
タタネ、可哀想だから本気は出さないであげるからネ。
心配はしないでもよいよ。」との事。
その時御年うん十歳のO先生にそんなことを言われたら
さすがのA先生も「ムッ」っとしたようです。
O先生:「それでは、水月に中段突きを入れるからね。」
と叫んだ瞬間に、すさまじい速さで懐に入り、右中段追い突きを入れるO先生。
一瞬の出来事だったので見事に食らってしまったA先生。
明らかに軽く入れられた(様に見える)中段突きなのに、
息が出来なくなってしまったA先生。
普段だったら顔面に入れられようが、水月を蹴られようが、
自分が苦しんでいるところを全く見せようとしなかったA先生が
お腹を抑えて息も出来ない状態だったそうです。
しかし、さすがは、A先生、
その場で立ち尽くしたままではなく後ろに下がり
間合いを計りながら、苦しまれていたとか。
O先生:「効くはずがないよ、そんな突きが。軽く打っただけなんだから。
そんなんで、ケンカしてるんだったら負けちまうよ? さあ、呼吸を整えなさい。
暫く待ってあげるから。」
そして、呼吸を整え構えを作ったA先生に対し、O先生が
「よし。もういいね。それじゃ、また同じところに突くよ。」
と言った瞬間に、懐にさっきと同じように、同じスピードで入る先生。
しかし、これも軽く水月に何故か吸い込まれる。
今度はA先生は、うまく衝撃を逃がしたらしく、
引き手を取った先生の右手の裾を握った瞬間、
引きつけながら膝蹴りを顔面へ飛ばした!
周りにいた全員(2〜3人だったそうです)が「あぁっ!」と叫んだそうです。
O先生が危ないっ!ってね。
ところがどっこい、その瞬間にO先生は何をなさったと思います?
「廻し受け!」です。
突いた後に引き手となった右手を取られ、膝蹴りをされた瞬間に、
その右手で円をかくように相手の膝頭を手刀で叩き落とし、
そして、更に左手で外側を円で描いて
A先生のコメカミに裏拳をぶち当てられたそうです。
ちょっと言葉で説明した動きを想像してみてください。
とんでもない神技です!
膝を叩き落され、コメカミを裏拳で打たれた後も、
O先生の廻し受けの円運動は止まらず、
その勢いで片足立ちのA先生は綺麗にぶっ倒れました。
A先生が倒れた瞬間に、
更に間髪いれずにO先生は金的蹴りを食らわせようとしましたが、
そこは百戦錬磨のA先生、苦しみながらも体を反転させて避けたそうです。
すぐさま、後退し、土下座をしたA先生
「参りました。」と言ったそうです。
それを見たO先生、「A君、強くなったな。私とケンカして生き残ったチャないか。
しかし、本当タったら最初の一撃テ死んテたよ。」と元の優しい目つき、
愛弟子を心底愛しているという目つきで語られたそうです。
その後私の父がA先生に「お前、あれだけのO先生のプレッシャーを受けながら、
よく膝蹴りが出たな!」と感心して聞いたら、「いや、あれはもう防衛本能だよ。
虎に襲い掛かられたような感じがしたよ。まさにそんな感じ。」と仰っていたそうです。
まぁ、A先生は虎に襲いかかられたら掴んで膝蹴りが「防衛本能」で出るというのを
聞いて大笑いしたとか。
そして、「しかし、やっぱり館長は強い。別格だ。あれこそ、武神だね。
あれは、ゴリラや熊もかなわんな。人間じゃ物足りなくなったって言うのも分かるわ。
俺も人間とケンカしているようじゃまだまだだな。あー、それと、このことは内緒にな。」と
仰っていたとか。
私の父はとにかく、O先生の猛獣のようなプレッシャーから一変して
仏のような優しさを醸し出す姿を見て、「絶対怒らせないでおこう」と肝に銘じたそうです。(笑)
そして、それに立ち向かったA先生はまさに「超人」だとおもったそうです。
更に、その超人の掴んでの膝蹴りを電光石火の廻し受けで吹っ飛ばすO先生には、
一生ついていきたい!と思ったとか。
いやぁー。凄い話ですよね。
超人VS武神は、武神の圧勝だったそうです。
以上です。
それでは、失礼いたします。
押忍。
2001/12/11匿名Uさん(仮名):武神vs超人
*。。。空手、いや武道・武術を志す全ての人の道標となるべき伝説です。
流石・流石は。。。としか言葉がありません。
私自身このお話で、大きな、とても大きな希望と誇りをもらいました。
(笑いも勿論)
このお話を下さったUさん(仮名)に大いなる感謝をささげます。
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